ヨガとピラティス、両方やるのが断然お得です
私はヨガとピラティスを10年以上両方続けています。
それはなぜか?ズバリ、両方良いからです‼
ヨガにはヨガの、ピラティスにはピラティスの良さがあり、どちらも甲乙つけ難い。
どちらかをやめる、というのは、もったいなくて出来ません。
ヨガとピラティス、両方やる事で、相乗効果もあり、バランス良く手に入れたいものが手に入ると言った感じです。
周りによく聞かれる質問の「ヨガとピラティスどっちがいいの?」
どっちもやって欲しい!「ヨガ」と「ピラティス」の魅力をお伝えします。
ヨガとは簡単に
ヨガの語源
サンスクリット語:yogaヨーガ=心と体がつながっている状態
yuj(ユジ)=繋ぐ、結ぶ、統合
ghañ(ガンニュ)=~すること
語源のyuj(ユジ)は牛や馬を荷車につなぐ頚木(くびき)のことです。ここから、「心と体をつなぐ」といった意味をもつyogaという言葉ができたと考えられています。
ヨガではよく体は魂を運ぶ乗り物(馬車)に例えられます。
魂=心が快適で安全に過ごせるよう、乗り物(馬車)=体をいつも調整することが大切だと考えられています。その教えがヨガなのです。
ヨガの歴史
〇ヨガの起源は、約4500~5000年前(紀元前2500年ごろ)とも言われています。
発祥はインドで、一部の修行者のためのものでした。
〇西暦200年~400年頃、聖者パタンジャリによって、ヨガに関する最古の経典とされる「ヨガ・スートラ」が完成します。
スートラ sūtra =糸、紐、結ぶ、教訓、経典
パタンジャリはヨガの修行を実践しやすいよう八つの段階に分けました。それを八支則と言います
- ヤマ(禁戒)・・・・・・・道徳的な心得、非暴力、嘘をつかないなど
- ニヤマ(勧戒)・・・・・・個人的な心得、心と体の清浄、足るを知るなど
- アーサナ(対位法・坐法)・・・・体を整える心と体はつながっているので体を鍛錬することは心の調整にもつながる
- プラーナーヤーマ(呼吸法・調気法)・呼吸と気の流れを整えるプラーナは生命エネルギーのこと、呼吸をコントロールすることで、体内のエネルギーを調整する。
- プラティヤハーラ(制感)・・感覚の制御、感覚への意識を深める
- ダーラナー(集中・精神統一)・・・・・心の集中
- ディヤーナ(瞑想)・・・・・安定した集中状態
- サマーディ(三昧・悟り)・・・・・無の境地
〇西暦1300年頃、アーサナと呼吸法を柱とする「ハタ・ヨガ」が誕生します(現在主流となっているヨガの原型)。
ha(ハ)=太陽、tha(タ)=月
〇現代ヨガは、インドの一部の修行者から、気軽に取り組めるツール(道具)、メソッド(方法)へと変化しました。
ピラティスとは簡単に
ピラティスの語源
ピラティスとは創設者の名前です。
創設者Joseph Hubertus Pilates(ジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス)氏が最初名付けたボディワークの名前は、「Contrology(コントロロジー)」と言いました。
Contrology(コントロロジー)はControl(コントロール)と接尾語のlogy(ロジー)を組み合わせたピラティス氏考案の造語です。
- Control(コントロール)=調節、統制、制御
- logy(ロジー)=〜学、〜論、学問
この二つの言葉を合わせてContrology(コントロロジー)とは心と身体をコントロールしていく学問という意味になります。
ピラティス氏が亡くなられたあと、その弟子たちが敬意をもってこのメソッドを「ピラティス」と呼ぶようになったのです。ピラティス氏自身は、自分の名前をつけた訳ではなかったのですね。
ピラティスの歴史
〇1880年ドイツの小さな町でジョセフ・ピラティス氏は生まれました。幼少期からとても体が弱く、喘息、リウマチなどを患っていました。彼は自身の病を克服するため、トレーニングを考案し設立します。(父はギリシャ人の体操選手、母はドイツ人の自然療法師であったことは、その後の心と体の研究に影響を与えている)
〇1914年第一次世界大戦。敵国イギリスで捕虜となります。そこで彼は周りの仲間たちへ体力と健康回復の手助けをしていきます。どんな状況にあっても体を動かすことで、肉体的にも精神的にも強くなることを指導します。これが後のピラティスと呼ばれる「コントロロジー」の始まりです。
〇その後寝たきりの抑留者やけが人に、ベッドで寝ながらできるエクササイズの装置、現在のピラティスマシンのもととなるものが考案されました。こういった背景からピラティスは、身体への負担が少ないリハビリ要素のあるエクササイズになっていきます。
〇1925年渡米を決意する。戦争後当時のドイツは政治的圧力が高く、多くの人々がアメリカに渡りました。ピラティス氏もその一人で、ドイツの政治的傾向を好まずアメリカへ移民することを決めます。1926年ニューヨークでスタジオを開設すると、同じビルにダンス学校や稽古場が入っていたため、評判は口コミで広がります。そして顧客はダンサーだけでなく、体操選手や映画スター、医者、ビジネスマンなど多岐にわたっていくのでした。
〇1967年86歳でこの世を去るまでピラティス氏は自身の体で実践し、研究と指導をし続けました。ピラティス氏が考案した「コントロロジー」は、後に弟子たちが「ピラティス・メソッド」として世界中に広めていくことになります。
ヨガとピラティスの特徴
ヨガの特徴
- リラックス効果・・・クラスではレッスンの最後に10分ほど仰向けになって休む時間があります。「シャバーサナ」と言い、ピラティスにはない、極上のリラックスタイムです。精神的ストレスが強い方や心身共に疲れている方におすすめです。
- 柔軟性の効果・・・・血の巡りが悪い、肩こりがひどい、足が浮腫むなど、全身の筋肉が凝り固まっている人に効果的です。
- アーサナが楽しい・・・アーサナとはポーズの事です。アーサナはストレッチというより、そのポーズをとる事で体の巡りや強さを手に入れる事ができます。普段の生活にはない動きやポーズにワクワク楽しい感覚があります。
ピラティスの特徴
- 腰痛の改善・・・・筋肉隆々の人がなぜぎっくり腰に?というのはよくあることで、実はアウターだけ鍛えていてもインナーマッスルが弱いという人は多いです。ピラティスはインナーマッスル(コア)に着目したエクササイズになっています。
- 背骨の強化・・・・背骨をひとつひとつ動かすエクササイズが特徴です。ヨガでは背骨を真っすぐ引き伸ばすことが多いですが、同じ引き伸ばす時にピラティスでは竹がしなる様に引き伸ばします。猫の様なしなやかな背骨を目指します。
- リハビリ効果・・・仰向けや座位のエクササイズが多いです。これは元々ピラティスは、負傷兵などベッドの上でもできるように考案されたエクササイズによるものです。お年寄りの人にも無理なく出来るものが多いです。
めまいがある人へ
メニエールや更年期による、「めまい」が心配な人は、ヨガより最初はピラティスの方が良いかもしれません。
ヨガの基本「太陽礼拝」スリヤナマスカーラでは上向き、下向きの動きが連続して出てきます。この上下運動で「めまい」を感じて気持ち悪くなる人がたまにいらっしゃいます。
本来ヨガには自律神経が整っていく効果がありますので、めまいがある人にこそお勧めしたいところではありますが、最初はピラティスから始めて見る方が安全です。
結論!ヨガとピラティス、両方やると最強です
そもそも「ヨガ」と、ピラティスの語源「コントロロジー」の意味は似ています。
どちらもキーワードは「心と体のつながり」「心と体のコントロール(調和)」です。
ピラティス氏自身、ヨガも学んでいたと言われていて、ピラティス・メソッドにヨガのアーサナに似たものがたくさんあるのもそこから分かります。
似ていると言っても、ヨガにはない動きがピラティスにはあり
ピラティスにはない動きがヨガにはあります。
アプローチの仕方にも多少違いがあります。
偏りのない、バランスのとれた健康のために、私は「ヨガとピラティス両方やる」ことをおすすめします!
「ヨガとピラティス」、ぜひ両方やってみて下さい!
以上、「ヨガとピラティス」両方やるのが最強です!でした。
最後まで読んでくださって、ありがとうございますᗢao╯